10月のHiNetセミナーは、皆様ご存じのHiNet会員で経済評論家、NewsPicsのプロピッカーでもある辛坊正記さんにご登壇頂くこと致しました。実は、6月に一部の会員様向けにお話し頂いた「日本経済の現状や将来展望」がとても衝撃的で、大好評でしたので、多くのHiNet会員に聞いて頂きたいと思い、この度10月にご登壇をお願い致しました。
新型コロナに影響された景気停滞も一段落しましたが、ロシアによるウクライナ侵攻やガザ地区の紛争など、次々と到来する地政学的リスクの影響で、日本経済は停滞を脱する事が出来ず、GDPも相変わらずの回復遅れとなっています。
円安に伴う物価高、更に日米金利差の縮小や政治情勢の不安定化に影響されて株価は乱高下、これから経済はどのような推移を辿るのか?どういう方向性が望ましいのか?悩ましい昨今の経済・政治のニュースに戸惑っておられる方々も多いのではないかと思います。
この様な情勢下、辛坊さんは「GDPが自律的に増える仕組みをつくり、中間層の所得を増やす方向に転換していくべきだ」と語られます。GDPを生み出すのは、日本の国内で設備投資をし、日本で人を雇い、日本で価値を生み出している企業とそこで働く人々です。日本経済を支える中間層の所得を増やすために、VUCA時代に適した雇用システムや新しいビジネスを生み出すデジタル化、そして成長を支える貿易の3つの施策が重要と言われてます。
辛坊さんは米国MBAとして理論的知見と銀行員として経済・金融を見続けた実務家。かつ、組織人事、IT部門運営のご経験もあり、ビジネス視点で経済と金融が語れ、論理的で分かりやすいとの定評があります。
我々はつい手元の業績に注目しがちですが、日本や世界の経済環境を踏まえて、高い視座からビジネスの未来を俯瞰的に展望する良い機会になればと思います。